オリジナルスツールケースを8号帆布&ヌメ革にて縫製
公開日:2024年2月20日
カテゴリ:チェアケース・カバー
静岡県内のお客様よりご依頼いただき、既存の商品(スツール)用の帆布製のケースの縫製をご依頼いただいております。
チェアを納めて移動できるケースですので、比較的大型のケースです。
本体は8号帆布(キナリ)で仕上げておりますが、持ち手部等はヌメ革を縫い付けております。
ヌメ革はお客様の御支給品で、厚さが4mm以上あり、1枚の皮革としては当店ではかなり厚い皮革の縫製です。
商品自体は過去に商品化されており、そちらを元に採寸しなおして作成しています。
機械系ではリバースエンジニアリングというようですね。
当初拝見したときは、皮革が厚く固いため「縫えるかなあ」という印象でしたが、少し手間がかかりますが問題ございませんでした。
全く新しい商品を0から制作させていただくこともございますが、今回のように既にある商品を現物から生産することも可能です。
カタン糸を使用
今回お客様からのご指定により、本体部の縫製は綿100%のカタン糸を使用しています。
カタン糸は「コットン」が訛って「カタン」と呼ばれるようになった由来があるそうです。
カタン糸はやや糸調子がとりにくい反面、後染めが可能というメリットもあります。
当店では通常、ポリエステルのスパン糸を用いますが、ご要望によって変更することも可能です。
中川拓郎(なかがわたくろう)
静岡日和株式会社
店主&小間使い
プロフィール
静岡市在住、1975年生まれ。
静岡市で3名の縫製を担当していただいているスタッフさんと共に、帆布を主とした縫製品の企画・製造・販売を生業としています。
Web業界出身と異色のため、ITには少しだけ明るいです。
縫製過疎地の静岡市で日々「糸」と「布」と格闘しています。全くキラキラしていません。