8号帆布ナイフロール(包丁ケース)を縫製
公開日:2023年12月5日
カテゴリ:ナイフロール・包丁ケース
8号帆布を主体に一部オックス生地を主とした、ナイフロールの縫製が進んでおります。
サイズ違い、かつ色違いもある商品です。
ナイフロールはその名の通り、ナイフ(包丁)を包んで巻く(ロール)の形状ですので、立体物というよりは平面に近い縫製品です。
承っているナイフロールはサイズが大きめですが、比較的縫製しやすい形状、デザインです。
今回は生地・糸は当社にて手配させていただき、パイピング用のテープ、ネームタグは御支給いただきました。
糸は20番のスパン糸を中心に場所によって30番も使用しています。
パターンは事前に御支給いただきましたので、パターンを元にサンプルを制作させていただき、ネームタグの位置、角のアール形状の調整、糸色の調整をさせていただき量産に移行しています。
豊富な糸色
縫製をご依頼いただく場合、可能な限り
・仕様書
・パターン
のご支給をお願いしております。
縫製品の生産に精通されたお客様の場合は、使用生地、使用する糸の太さ、糸色、ピッチ、閂止めの位置など細かにご指定いただきます。
ただ、もう少しあいまいな状況でご相談いただくことも多いです。
その場合、「糸色は生地と同色」とご指示いただくことも多いのですが、糸色は非常に多くあり、当店が良いと思う同色と、お客様がお考えの同色が異なる場合もあります。
そのため、使用を想定する糸のサンプル帳にてご確認いただくようにしております。
ちなみに糸の色見本は、細かな色調が豊富に揃っており、非常にきれいで見ているだけでも楽しめます。
私は遠い昔に油絵を専攻していたため、パレットに広がる絵の具の色を思い出したりしています。
今回のナイフロールも糸の色見本をお客様にご確認いただき、番号で指定いただきました。
生地のご手配はお早めに
生地を当社で手配させていただく場合、原則その都度発注させていただきます。
帆布を含む生地は、できるだけ入手性が良く、長く流通している大手メーカー製生地の使用をおすすめしています。
ただ、大手メーカーや商社の生地でも、タイミングによって最大で数か月入荷待ちとなる場合があります。
納期が決まっている場合でも、生地が入荷しなければ生産をすすめることはできません。
そのため、ご使用予定の生地の確保は最優先でお願いしております。
少量でしたら場合によっては当社の在庫で対応可能な場合もござますが、ある程度まとまった量産品の場合は、一度に10反以上使用することも珍しくありません。
お客様には「生地の手配はお早めに」でお願いしております。
中川拓郎(なかがわたくろう)
静岡日和株式会社
店主&小間使い
プロフィール
静岡市在住、1975年生まれ。
静岡市で3名の縫製を担当していただいているスタッフさんと共に、帆布を主とした縫製品の企画・製造・販売を生業としています。
Web業界出身と異色のため、ITには少しだけ明るいです。
縫製過疎地の静岡市で日々「糸」と「布」と格闘しています。全くキラキラしていません。