10号帆布 耐熱防御用アームカバーの縫製
公開日:2025年12月11日
カテゴリ:アームカバー・手甲
工場内で作業時に熱や火花から守るためのアームカバー・手甲の量産が進んでおります。
多くの数量のご依頼をいただいたため、複数回に分けて納品差し上げる予定です。
現在使用されている製品があり、そちらを復元しながらも、生産性を上げ、生地・資材も見直してご提案させていただきました。
耐熱という製品の特性上、生地、リブ、糸ともに綿100%(または綿の使用量が高い)の素材で縫製しています。
当社は今回の袖口に使用する「リブ」のような伸縮する素材の縫製は、あまり経験がありませんが、アパレル製品の縫製経験のあるスタッフがリードして仕上げています。

写真は、裏地の綿布と袖口のリブを腕ミシン(アームミシン)でぐるっと縫製している様子です。
慣れているスタッフは、仕付け糸を使わずにそのまま収縮するリブと、収縮しない綿布をうまく縫製しています。
こういった「人の勘」や「経験」が必要な縫製作業は、中々機械では(もちろんAIでは)代替できないものです。

裏地と、リブを縫製した状態です。
これから、表地の10号帆布を縫い合わせ完成します。

中川拓郎(なかがわたくろう)
静岡日和株式会社
店主&小間使い
プロフィール
静岡市在住、1975年生まれ。
静岡市で3名の縫製を担当していただいているスタッフさんと共に、帆布を主とした縫製品の企画・製造・販売を生業としています。
Web業界出身と異色のため、ITには少しだけ明るいです。
縫製過疎地の静岡市で日々「糸」と「布」と格闘しています。全くキラキラしていません。