牛革(トムソン刃型裁断)10号帆布ショルダーバッグの量産
公開日:2025年1月14日
カテゴリ:オリジナルバッグ,量産
表生地がパラフィン加工10号帆布、裏地が11号帆布のショルダーバッグを量産しています。
バッグ底面の角や、持ち手部分、ショルダーストラップの接合部分などに牛革を使用しています。
基本的に皮革部は、金型を用いてプレス裁断を行い、裁断面はコバ処理を行い仕上げます。
皮革の裁断の金型(刃型)はスウェーデン鋼刃型またはトムソン刃型を制作し、裁断しています。
ロットや形状、サイズによって使い分けていますが、今回の様に小ロットで小サイズ(20cm以内程度)の場合はトムソン刃型を作成し、当店のハンドクリッカーで裁断を行っています。
トムソン刃型はスウェーデン鋼刃型に比べ耐久性は劣りますが安価で、ちょっとした裁断に適しています。
皮革は、購入時に任意の厚さで漉き加工を行い半裁の状態で入荷しますが、縫製する場所によって同じ皮革のパーツの裁断面の周辺をさらに薄く漉き加工することで、縫製しやすくする場合もあります。
今回は熱や圧力を加えることで、革に押し印をする「素押し」も行っています。
皮革の加工は、数量が多い場合は専門の業者様に加工を委託する場合もありますが、少量の場合は可能な範囲で当店内で加工を行っています。
バッグ全体が皮革の商品は承ることはできませんが、帆布を主体に一部に皮革を使用する商品は対応可能な場合もございますのでご相談ください。
中川拓郎(なかがわたくろう)
静岡日和株式会社
店主&小間使い
プロフィール
静岡市在住、1975年生まれ。
静岡市で3名の縫製を担当していただいているスタッフさんと共に、帆布を主とした縫製品の企画・製造・販売を生業としています。
Web業界出身と異色のため、ITには少しだけ明るいです。
縫製過疎地の静岡市で日々「糸」と「布」と格闘しています。全くキラキラしていません。