工場内で使用する作業用保護マスクの縫製
公開日:2025年4月18日
カテゴリ:作業用マスク
小さな縫製工場の当社ですが、全国から様々なご相談、ご依頼をいただいております。
その中には、一般的によく目にする縫製品であるバッグ、リュックなどの袋物以外にも、企業様が社内で使われるオリジナルの縫製品のご依頼も多くございます。
先日、大型の変圧器の製造過程で、ブラストと呼ばれる作業時に使用する保護マスクのサンプル品が完成いたしました。
ご依頼主様は関東の溶射を専門とされる企業様で、既にあるマスクを素材を変更し、再生産するご依頼です。
マスクの眼の部分は、円形の金属を縫い付ける必要があり、中々難儀しましたが、縫製スタッフさんが工夫して仕上げることができました。これまで、帆布以外にも様々な生地、素材を縫製させていただきましたが、金属を糸で縫い付けるという初めてのご依頼でした。
表地はポリエステル、裏地は8号帆布で仕上げておりますが、若干表地が固いため、実地でのテストの後に、ゴム系の素材に変更する可能性もございます。
ただ、ゴム系の素材は生地に比べて高価なため、費用面をご相談しながら進めさせていただきます。
マスクの制作の前に、実際に使用されている工場を見学させていただいたのですが、子供頃の工場見学を思い出す大型の工場でしたので、非常にワクワクして拝見いたしました。
私たちの生活を基礎的な部分を支えている製品の製造に、作業用の保護マスクという小さな商品でもお力添えできているのであれば、大変うれしく感じております。

中川拓郎(なかがわたくろう)
静岡日和株式会社
店主&小間使い
プロフィール
静岡市在住、1975年生まれ。
静岡市で3名の縫製を担当していただいているスタッフさんと共に、帆布を主とした縫製品の企画・製造・販売を生業としています。
Web業界出身と異色のため、ITには少しだけ明るいです。
縫製過疎地の静岡市で日々「糸」と「布」と格闘しています。全くキラキラしていません。