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縫製日和

店主 中川拓郎ブログ

「糸」と「帆布」と格闘する縫製屋の店主のブログです。
帆布や縫製の日々の出来事を発信しています。

6号帆布(パラフィン加工)ODの工具袋縫製

公開日:2024年1月10日
カテゴリ:工具袋

工具袋の縫製

特殊な用途にお使いになる工具袋の縫製のご依頼をいただいております。
生地はパラフィン加工の6号帆布、一部皮革(牛革)を用いています。

職人さんがお使いになる実用品ですので、細かな意匠より、丈夫さや使いやすいポケットの配置や、特定の器具を入れるサイズ感などが重視される製品です。

6号帆布の縫製

帆布は号数が小さいほど厚手となります。
1号~11号までありますが、当店で主に縫製させていただくのは6号から11号です。

蛇足ですが、時々、「家庭用のミシンで帆布は縫えますか?」というご質問をいただきます。
家庭用ミシンには様々種類がありますが、ある程度のパワーのある(相応の価格帯)の家庭用ミシンの場合は、10号程度が限界かなと思います。
8号帆布も縫製可能ですが、鞄や袋物を縫製するには4枚から8枚ほど重ねて縫う場面もあり、この場合は厳しい印象です。
当然、6号帆布はかなり難しいです。

工具袋は6号帆布のパラフィン加工の帆布ですので、通常の帆布より固く、縫製に体力を使います。
特にパイピングは、生地自体が固いため、まとめて縫製するために握力が必要です。

本体などの縫製自体は工業用のシリンダーベッドミシン(腕ミシン)であれば、6号帆布でも、ある程度余裕をもって縫製可能です。

サンプル品

皮革の形状など細かな点は今後調整しますが、サンプル品として一旦完成しました。

サンプル品

安定して量産(コストダウンも含め)するには、いくつかクリアしなければいけない点があるかなという印象です。
縫製屋さんによって、やりやすい方法があったり、慣れや職人さんの特性(属人性)もあり、答えがひとつではありません。

当店も「サンプル品を作る」ことと「安定して量産する」ことの間には隔たりあり、ここをどのように埋めていくかが課題となります。
この点は、お客様とご相談させていただきながら、品質と価格のバランスをみて落としどころを探します。

中川拓郎(なかがわたくろう)
中川拓郎(なかがわたくろう)
静岡日和株式会社
店主&小間使い

プロフィール

静岡市在住、1975年生まれ。高齢化が進む縫製業界では比較的若いと言っていただきます。
静岡市で3名の縫製スタッフと共に、帆布を主とした縫製品の企画・製造・販売をナリワイとしています。
Web業界出身と異色のため、ITには少しだけ明るいです。
縫製過疎地の静岡市で日々「糸」と「布」と格闘しています。全くキラキラしていません。

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