車中泊用シューズラック(愛犬連れ用)を縫製
公開日:2025年3月28日
カテゴリ:サンプル制作
少しニッチな商品ですが、主に愛犬(ペット)を連れて車中泊で旅をされる方向けのシューズラックの縫製を進めています。
国産の10号帆布を使用し、3段のシューズラックにペットシーツやトイレットペーパー、スプレーボトル、おやつ入れなどが収納できる専用のポケットに、アクセサリフックなど少しアウトドアテイストを意識した商品です。
カラーはブラック、タン、カーキの3色。
当社では最も若い縫製スタッフさんが主となり、昨年の秋からサンプル制作~量産を進めておりました。
主に助手席の背面に取り付けるシューズラックで、板状の本体にシューズを納める収納を斜めに取り付けるなど、少々変わった形状です。
そのため、担当スタッフさんは悩んでいたようですが、時間は少々かかりましたが、商品化することができました。
当社は縫製を主とした「ものづくり」の企業です。
素材を縫製・加工し、別の形に変えて価値を生み出し、利益をいただいております。
その作業は本当にアナログで、手作業が多く、品質・スピードも担当する縫製スタッフさんの技量に依存します。
今回、担当した縫製スタッフさんがじっくりと取り組み、ミシンを調整し、工夫して仕上げることに当社の価値の源があります。
先日、富山県に出かけた際にこんな広告が目に入りました。
目に入った瞬間に「本当にその通りだなあ…」と細かな文章まで見入ってしまいました。
富山市にある段ボール製造のメーカーさんの広告です。
人手不足の一環として、このような意思表示を行っている側面もあるかと思いますが、現在の製造業の本質を突いていると感じました。
今春から1名、縫製担当として新しく入社いたします。
学生時代に服飾系(アパレル)の専門学校で縫製を学ばれ、少しブランクがありますが、「縫製を極めたい」という心持を聞かせていただきました。当社のようなノンアパレルの縫製は初めてですが、少しずつ技術を向上していっていただけたらと思います。
新しくスタッフさんが増え、当社のような小さな小さな船(泥船かもしれない)に乗り込んでいただける度に、身が引き締まる思いです。
まず、働いていただくスタッフさんに良い労働環境・待遇を提供し、スタッフさんから生み出される価値の高い製品・サービスにて、お取引先様にもお喜びいただける企業を目指しています。

中川拓郎(なかがわたくろう)
静岡日和株式会社
店主&小間使い
プロフィール
静岡市在住、1975年生まれ。
静岡市で3名の縫製を担当していただいているスタッフさんと共に、帆布を主とした縫製品の企画・製造・販売を生業としています。
Web業界出身と異色のため、ITには少しだけ明るいです。
縫製過疎地の静岡市で日々「糸」と「布」と格闘しています。全くキラキラしていません。