サンプル品(見本品)の作成・試作費用について
公開日:2024年8月16日
カテゴリ:サンプル制作
お見積り算出に際して、有料のサンプル品を制作させていただく場合、制作しない場合がございます。
ベーシックなトートバッグやポーチ、エプロンなどは、生地以外に必要な部材も少なく、ある程度概算でお見積りをご提出(サンプル品を制作せずに)させていただくことが可能ですが、新規で商品を開発される場合や、お客様側で生地や資材をお持ちでない場合は、サンプル品を制作の上、お見積り差し上げるケースが多いです。
また、初回のお見積りにて、ご発注いただいた場合も、最低1回はサンプル品を制作し、現品にて品質などご確認いただき、両者に齟齬が無いよう量産を進めさせていただきます。
サンプル品制作の費用は、1回の制作で数千円~10万円以上となる場合もあり、非常に幅があります。
サンプル制作費には大別して3つの費用を加算して算出いたします。
1.裁断・縫製費(必須)
調達された生地・資材を元に、現物やパターン(型紙)から裁断し、縫製して仕上げる作業です。主に縫製スタッフの人件費とお考え下さい。
場合によって、型紙(パターン)の制作を含む場合もあります。
2.生地・資材費(ご依頼内容により要・不要あり)
サンプル作成に必要な生地・資材(芯材・金属パーツ・プラスチックパーツ・各種テープ類・皮革・糸・ファスナー等)の費用です。
お客様から御支給頂く場合は、当然不要です。
当社で購入・仕入れする場合、生地・資材は可能な限り必要な数量のみ購入しますが、生地や資材によっては最低購入の数量が多い場合もあり、ご相談の上購入いたします。
例)アンティークのナスカンは都度染める必要があり100個単位からのみ注文可能等
3.生地・資材調達費(ご依頼内容により要・不要あり)
特に新規での商品化をご検討場合に多いのですが、使用する生地・資材が決まっておらず、当社で調査の上、調達する場合に必要な費用です。
サンプル制作する商品によっては、芯材ひとつとっても用途や仕上がり、クッション性などを検討して調達する必要があります。
この場合に、当社で生地や資材の調達に要した費用をご負担いただきます。
時々、「サンプル制作費=量産時の単価ですか?」とご質問をいただきます。
サンプル制作費は、1点ずつ仕上げるため高単価となります。
原則、サンプル制作費(単価) > 量産単価 とお考え下さい。
当社でご依頼いただく内容をいくつかのパターンに分けて、サンプル品制作費の大まかな目安の金額をご参考に列記いたします。
下記はあくまでも当社でのサンプル品制作の場合の費用や考え方です。
各縫製業者様によって条件など異なりますので、ご留意ください。
10,000円~の場合
生地・資材は御支給いただき、当社で比較的シンプルな商品の縫製のみの場合の目安です。
裁断・縫製費:1万円※
生地・資材費:0円
生地・資材調達費:0円
合計:10,000円(税抜)
※裁断・縫製工数の目安:4時間以内(0.5人日)
30,000円~の場合
すでに決まった生地・資材を当社が購入し、縫製を行う場合の目安です。
裁断・縫製費:2万円※
生地・資材費:1万円
生地・資材調達費:0円
合計:30,000円(税抜)
※裁断・縫製工数の目安:8時間以内(1人日)
100,000円~の場合
新規で商品化される場合に、当社で生地・資材の調達・購入を行い、縫製する場合の目安です。
裁断・縫製費:4万円※
生地・資材費:2万円
生地・資材調達費:4万円
合計:100,000円(税抜)
※裁断・縫製工数の目安:16時間以内(2人日)
基本的には、商品の縫製難易度と、ご依頼主のお客様がご依頼いただく商品をどれだけ具体的にデザイン、仕様、素材を落とし込んでいらっしゃるか、否かで費用が変わります。
曖昧な状態でもご相談を承りますが、サンプル品制作費はどうしても高くなり、制作回数も多くなる傾向です。
※表示価格はすべて税抜きです。
中川拓郎(なかがわたくろう)
静岡日和株式会社
店主&小間使い
プロフィール
静岡市在住、1975年生まれ。高齢化が進む縫製業界では比較的若いと言っていただきます。
静岡市で3名の縫製スタッフと共に、帆布を主とした縫製品の企画・製造・販売をナリワイとしています。
Web業界出身と異色のため、ITには少しだけ明るいです。
縫製過疎地の静岡市で日々「糸」と「布」と格闘しています。全くキラキラしていません。