静岡鉄道 ありがとう1008号電車
公開日:2024年6月30日
カテゴリ:雑記
先日、静岡駅前で打合せがあり、音羽町駅から新静岡駅まで静鉄を利用した際に、音羽町駅から線路を眺めているとシルバーの懐かしい列車が入ってきました。
静岡鉄道 1008号電車
1976年運航開始らしく、私の1歳下のようです。
私自身は、旅は好きだが、鉄道(乗り物)自体に興味はあまりなく、車窓からの眺めだとか、駅前の雰囲気であるとかは、なんとなく人が関わる空間に関心が向きます。
だから、この電車が1008号という名前すら知りませんでした。
それでも、小学生のころから毎日にように見ていた電車であり、シルバーのカクカク車体はおもちゃみたいで愛らしいなあと感じています。
昔は急行の「タララタララララ~」という音も耳に残っています。
今月(2024年6月)で廃止されるようです。
同じ乗り物の自動車は数年でフルモデルチェンジや廃止されてしまい、50年前の車は普段目にしません。
そういった意味では、非常に息の長い、長く人の日々の生活を支えてくれた列車でした。
高校卒業後に、上京してしまった私にとっては、小学生~高校生ぐらいまでの記憶の中に、静岡鉄道が散らばって残っています。
私は常々「実用の中に美しさがある」と感じており、私の仕事もその近くにあってほしいと願っています。
とことん使われて、用いられ、必要な時に「あれね」と思い出すようなモノづくりができたらと。
※若い頃に読んだ柳宗悦の本の影響大です。
静岡鉄道 1008号電車は、移動手段としての列車が生まれ、それを整備し、日々運用する人がいて、毎日利用する乗客がいます。
そこに使われたエネルギーがとても尊いですね。
ちなみに、静岡鉄道は東急電鉄と関係が深く、1008号電車も東急車輛製造が製造を担ったようです。
冗談みたいな話ですが、私の父の高校時代の同級生が、東急グループの社長・会長職で、時々実家にいらっしゃっていました。
もう、お亡くなりにはなりましたが、非常に柔和な紳士の方でした。
1008号電車、ありがとうございました。大変お疲れ様でした。
中川拓郎(なかがわたくろう)
静岡日和株式会社
店主&小間使い
プロフィール
静岡市在住、1975年生まれ。高齢化が進む縫製業界では比較的若いと言っていただきます。
静岡市で3名の縫製スタッフと共に、帆布を主とした縫製品の企画・製造・販売をナリワイとしています。
Web業界出身と異色のため、ITには少しだけ明るいです。
縫製過疎地の静岡市で日々「糸」と「布」と格闘しています。全くキラキラしていません。